温泉の分類と効能
世界中に数え切れないくらいある温泉ですが、
どの温泉も入浴することによる効能は
それぞれ違ってきます。
この効能の違いは泉質の違いによって変わります。
湯に含まれる成分の含有量に応じて
大まかに分類をしたのが泉質です。
現在では9種類の掲示用泉質名を使用していますが、
それだけでは少々大雑把で、
温泉の複雑な成分を表示するには不十分なため、
新泉質名と旧泉質名を併記しているところも多いです。
温泉の実際の泉質は、成分の濃度によっても効能が違ってくるので、
同じ泉質名でも効能が同じになるわけではありません。
源泉からの距離や掛け流しなど温泉のスタイルによっても
変わってきますので、極端なことを言えば
源泉の数だけ成分の違う温泉が存在するといえるでしょう。
泉質名の分類はあくまで大まかなわけ方ですから、
参考程度に見ておくと良いでしょう。
新泉質名と旧泉質名以外の分類方法としては、
高温泉、低温泉など温度による分類や、
酸性、アルカリ性など水素イオン濃度による分類、
浸透圧による分類、刺激による分類などがあります。
こうやって見てみると、一言で温泉といっても
多種多様なものがあるのが分かりますね。
何気なく温泉に行っていた人も、
こういった点に注目して温泉に入ると
より楽しむことが出来るかもしれません。